1 ハード部
先日まで活躍してたVAIOノートはほんとサーバーにはもってこいのPCでしたが唯一の欠点はハードディスクが1個しか ないことでした。ノートなんだからしょうがないのですが、もしもハードディスクが壊れたら復旧にある程度時間がかかりますよね 。そこで今回の計画ではバックアップ専用のハードディスクを追加することを主眼に進めます。瞬停対策にはUPSを準備し、本題の サーバー用に選んだPCはイーレッツから先日発売された :PC-S667/2 超小型静穏パソコン「Be Silent」(ベアボーンキット)NICも2個付いていますからルーター化にも問題無し。 ただし、このキットはそのままだと2.5インチハードディスク1個しか付けられませんから、ちょこっと手を加えて2.5インチハードディスク 2個にする計画で進めます。
1.1 追加部品の準備
品名 メーカー 品番 個数
2.5インチHDD(15G) 東芝 MK-1517GAP 2個
PC133(CL3)144PIN S.O.DIMM (株)メルコ VN133 256MB 1個
2.5インチHDDアダプター (株)アイネックス WA-030 2個
Ultra ATA/133対応IDEケーブル(2台用 45cm) (株)アイネックス FU-6601 1個
20mm6角スペーサー 廣杉 BSB-320-6 4個
HDD取付金具(アルミ) 北斗製作所 特注 1個
カバー金具(アルミ) 北斗製作所 特注 1個


1.2 最短IDEケーブルの製作(ATA/133対応 2台用)
ケーブル1 今回のハードウエアの準備ではこの作業が1番重要で、下手な作業をするとマザーやHDDを壊しかねません。 私は45cm程度のケーブルを購入して、それを全長137mmに改造しました。改造といっても そんなに大袈裟なものでもありませんが、なにせ専用工具がないものですからその辺にあるものを使います。 青色のコネクタは残して灰色のコネクタ2個をマイナス調整ドライバーなどを使いはずす。 外したコネクターは再利用するのですからピンが抜けないよう慎重に。 直角定規を使いフラットケーブルに青色のコネクタから120mm,137mmの箇所にマジックで線を引く。 先程はずした灰色(黒)コネクターを線を引いた箇所にセットする。均一に力が掛かるようにつぶす。 万力等があればよいのですが、プライヤーでもなんとかできました。 2カ所ともできたら隣の信号線と短絡していないかテスター等でチェックして下さい。 (80芯タイプのIDEケーブルですから信号線の隣はGND線になります) 圧接が済んだらカッターナイフで余った部分を切り落とす。一気に切らないと切断面が汚くなります。 私は拘って137mmのIDE2台用ケーブルを作りましたしたが、自信のない方は既製品のまま使った方が安全です。
ケーブル4 上は既設のIDEケーブル。
下は私が作った2台用のIDEケーブルです。
1.3 2.5インチHDDアダプター交換+追加
変換2 既設の変換アダプターはもったいないが撤去し購入した変換アダプターを使う。
0.3sqの赤、黒、青線は適当な所でカット
変換1 購入した変換アダプター
電源線は適当な所でカット
変換3 こんな感じに接続する。私は半田付けで接続し収縮チューブで保護しました。
赤は+5V、黒はGNDですからそのまま付き合わせるだけです。青線はHDDのアクセスLED駆動用ですから39番ピンに半田付けします。
1.4 2.5インチHDDマスター、スレーブ設定
HDD2 私が購入した東芝のハードディスクは写真のようにジャンパーする事でスレーブに、ジャンパー無しでマスターの設定でした。
1.5 特注金具
板金1 近くの板金屋さんに発注して作ったHDD取付金具(アルミ 1.0t)

発注図面
本体3 近くの板金屋さんに発注して作ったカバー金具(アルミ 2.0t)

発注図面
1.6 マザーユーザーマニュアル
本体1 どうみても中身はEvalueのECM-3610(VIA Eden ESP6000)でしょ。OEMなんでしょうね。
http://www.evalue-tech.com/jp/evalueweb/products/specifications/model.cfm?mn=ECM-3610

ユーザマニュアルもダウンロードできます。
http://www.evalue-tech.com/jp/evalueweb/sns/downloadResults.cfm#
1.7 ATATX1ジャンパ設定
本体2 ユーザマニュアルからメーカー出荷時の間違いを見つけました。
私の購入したロット(2003/5/15着)ではATATX1ジャンパが1-2側の設定になっており、これが原因で自動的に電源OFFできなくなっていました。どんなOSを使ったってうまくゆくはずがありません。だってマニュアルによると1-2側はAT設定なんですから。おかげでdebian(カーネル)の設定を疑って2日程さまよってしまいました。普段馬鹿にしているWindows2000で試しても駄目だったのでハードを疑い発覚した次第です(^^;)
ジャンパーが正規な設定(2-3側 ATX設定)であればACPIをdisebleにした場合でも自動的に電源OFFできます。